追記;
 新カリキュラムの導入により、英検・TOEFL・TOEIC・IELTSが、英語の外部試験として採用されることとなりました。また、「有効な試験は取得1年以内」という条件も付いています。
 ですから、高校3年次での取得が前提ですが、AO入試・推薦入試に出願するには高3夏、一般入試に利用するには高3秋までに、英検を取得する必要があります。
 英検は、現在の日本の英語教育に近い試験形式なので、他の3試験よりも対策がし易いと考えます。
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時代に合うように改訂される英検


 実用英語技能検定(英検)が初めて実施されたのが1963年。当時は1級から3級までしかありませんでした。その後、1966年に4級、1987年に準1級と5級、1994年に準2級が新設されました。
 それと並行するように、英検の問題自体の刷新も行われました。受検者のレベルを判断する精度を高めるためと、時代に沿うようにするためと考えられます。英検1級も、私が知る範囲では、1993年、1997年、そして2004年に改訂が実施されています。1993年の改定で難易度が格段に増し、現在の1級のレベルに近くなりました。あらためて1993年以前の問題を吟味してみると、現在の準1級レベルに近いものだとわかります。私は手元に1987年度の問題があって、それを2007年度の問題と比較してみましたが、明らかに20年の間に難易度が増しています。20年前と現在とでは、英検1級でも全くの別モノなのです。

 1993年は、難易度が増し、1997年と2004年は問題形式が大きく変更されました。特に、2004年の改訂は、今までの日本語を使用した英語試験から、英語のみの英語試験に変化したのです。具体的には、英文和訳、和文英訳、日本語による要旨問題から、記号と英作文の全て英語による回答に変化しました。

帰国子女には圧倒的に有利

 日本で生まれ、日本で育ち、日本語で英語教育を受けてきた者には、英検1級はハードルが一段と高くなりました。それは、裏を返せば、ネイティブはもちろん、帰国子女にとっては有利な試験に変化したのです。
 また、運よく、1次試験に合格しても、2次試験が待っています。二分間スピーチや質疑応答等を含む、ネイティブ試験官との約10分の対話が待っているのです。
 1次試験合否結果は、2次試験のおよそ10日ほど前に、英検協会のウェブページで発表されるのが最速です。ですから、一次試験合格者が、このネイティブ試験官との対話試験を10日ほどで準備しなければならないのも、難題です。ネイティブとの交流がほとんど無い日本人には、この2次試験もハードルが高いのです。
 英検協会も、2次試験の難易度の高さは、よく理解しておるようで、1次試験免除の猶予期間が1年間設定されています。すなわち、2次試験を最大3回受検できるのです。

現在の英検をよく知っている保護者

 塾に問い合わせに来られたり、通塾されておられる生徒さんの保護者の中には、英検1級を取得されている方も少なからずおられます。「私がお教えするよりも、ご本人が教えられた方が良いのではないですか?」と返答するのも度々です。しかし、決まって保護者の方がおっしゃる言葉は、「今の自分ではちょっと…」。謙遜されておっしゃているのですが、それに加えて、現実をしっかりと理解もしておられるのです。親が直接自分の子供を教育することの難しさ、そして英検1級・準1級が、受検された当時から比べると難しくなっていることを、わかっておられるのです。

英検1級取得への近道

 英検1級取得への近道は、その道のプロに尋ねるのが最短です。それも、2004年度以降の、改定された英検1級を取得された方なら、もっと良いでしょう。現在の英検1級や準1級は、2004年以前の問題とはまったく異なっているからです。そして、2次試験対策用に、日本語で詳細に語れるネイティブがおられるなら、さらに良いでしょう。